退院のための看護援助
しばらく前になるが、クリストファー大学から病院に向かって歩いているとき、F6病棟 (腫瘍センター) の佐久間課長がストレッチャー (寝たまま動かせる細長い寝台=救急車に乗せるときに使うようなもの) をご家族の方と押しているところに出会った。 日差しも良い加減で、さくらも満開、良い散歩道ね と思っていたところ、 「退院のためにストレッチャーに乗って揺られる体験をしているんですよ」と。 患者さんを気遣いながらゆっくり押していたのだ。
15分、30分、60分と徐々に伸ばしていき、自宅までの90分程度の道のりを、寝台車で帰る為の看護援助であった。
今、退院調整役割を看護や医療チームに求めて診療報酬を誘導しているが、このような患者さんが自宅に帰ろうと意思決定するための時間、およびそのための準備に掛かる時間は通常の看護ケアより実は時間を要する。
難しい問題をもった患者さんの意思決定に関わる看護援助は、1年目の看護師でもできるというものでもない。 当院ならばクリニカル・ラダー(臨床看護実践能力段階)Ⅲ~Ⅳの看護師である。
このようなところに看護必要度 (患者の必要とするサービスを提供するための新たな評価基準) の項目を設定して欲しいと思う。 アウトカムが難しいところだろうが、IC・意思決定の支援・退院調整と どれも患者さんと家族と医療者がいかに時間をかけて話し合うかによって決まることであろう。
看護必要度の改定時には、看護アウトカムを示したいと思う。
日時: 2009年04月10日 13:24